借りていた家を退去する時に少し揉めたのでメモ。 今回はハウスクリーニング費の話。

東京は条例があるから敷金は殆ど返還される

そもそも、敷金って戻ってこないものっていう認識が昔はありませんでした? それを使って借りてた部屋を綺麗にするんですよと。 壁紙取り換えたり襖を張り替えたり。

でも、実際自分が大家になって聞かされたのは「敷金は殆ど返還して下さい。条例が出来たから」との事。

要するに、敷金返還で揉めてばかりいるから東京が「敷金返還に関するガイドライン」をしっかり作ったのですよと。

誰かが沢山もめてくれたおかげで、良い条例が出来たものです。

普通に使っていれば敷金は全額返還

東京のガイドラインは凄く優秀で、ざっくり言えば

普通の生活で出来た汚れや傷、借主はお金を払う必要なし!

って事なのです。 画鋲の痕とかもOKの範囲で、ポスターを貼ったから日焼が目立つ壁紙も張替えの義務は生じません。

クロスや床のマットが汚れて「これは張り替えだな・・」という雰囲気があったとしても「普通に生活していただけ」なら張り替える義務など微塵もないのです。

これを知ってからは、逆に引っ越しのたびにもめます(^^;) 揉めないように出来た条例なのに何故かというと、

条例など知らない素人の借主から、大家の為に沢山敷金を取ってやろうとするからです。 

敷金の金額を相談する管理会社は、この契約が終わればもう関係ない借主よりも、今後も付き合いのある大家の方の見方になります。 

ビジネス的に考えれば、条例に違反して多く見積もっても罰則が無いから、まずは借主の敷金からふんだくれるように請求書を作成する

のは、理にかなっています。 罰則が無いからいけないのです。 免許を発行している役所に気軽にチクれるような世の中にして欲しいですよね。

という事で、今回も若干揉めたのでメモ程度にレポートします。

クロスの張替えでまず揉めた

そもそもの揉め事はハウスクリーニングでは無く、クロスの張替えの方でした。

このマンションには4年程住んでいたのですが、入居した段階でクロスの張替えはしていなかったんですよね。 なので6年くらいは張り替えていないんじゃないかな?という状態でした。

基本的に綺麗に使っていたので他の部屋はまだクロスの張替え無しで次の入居者さんに貸すみたいですが、1つの部屋でクロスの1部が剥がれていた所があったんですね。 それはかなり話がややこしいのでどうして剥がれたかは置いといて、

これは入居者さんの過失なのでこの部屋のクロス全部張替えですね。 5万~6万くらいですね。

って話だったのです。 

確かに条例では入居者の過失に関しては入居者が負担するようになっています。 それは知っています。

でもね、自分が使っていない期間の汚れも含めて6年も経ったクロスの張替えを1か所の剥がれで全額負担しなきゃいけないのはおかしくない? って思ったのです。 

どっちみち替える予定のクロスの張替えだったとして、「あ、ここ剥がれてる!ラッキー!お前のせいじゃん、全部負担ねー」っておかしいと思いませんか?

という事で、調べたらクロスに関しては「経年劣化の概念」というのがあり、年数が経てば経つほどその価値は下がっていくとの事なのです。 流石東京の条例。優秀。

なので、6年経過したらその価値は0。 つまり「どっちみち張り替えるクロス」扱いになるから傷つけようが何しようが0円で済むという話だったのです。 3年なら半額負担でいいはずって事で少なくとも全額負担はあり得ない。

ちなみに、立ち合いは2名。 一人は会社名を宅地建物取引業者で検索しても出てこない怪しい所で、ここが大家であり管理会社の立ち位置。 そして一緒に同行してきた方の会社はリフォームなどをしている業者さんでした。

最初から糊が剥がれている場所があって、「これを直す」と言い出したので「普通に使っていたら剥がれただけだからコチラの過失では無いし、そもそも糊付けの仕事が甘くて設備として使いづらかった。条例的にそれは無理がある」等と反論しているうちに、どんどん険悪な顔つきに。

何度も何度も隅々まで調べ始めて、時間も取られてしんどかったです。

ちなみに先ほど濁しましたが、「クロスの剥がれは誰の過失か?」というのがこの時点では争点になっていました。 

帰宅後のメールのやり取り

後日、メールが届き、「お客様の過失なので壁紙代は払ってほしい」と来ましたが、ここではまだ経年劣化の話は出さず、「払う義務はない」との旨を伝えました。

すると後日、「リフォーム代は全額負担するのでクリーニング代だけお願いします」と来ました。

クリーニング代は契約時に「こっちが負担」と書いてあったのには了承してしていたので、これで納得して終われると思いました。 クリーニング代なんて、4万~5万円くらいかなと。

ハウスクリーニング代が高い!

すると、今度はハウスクリーニング代が95,000円と来たのです・・・2LDKで58平米だったのですが、これは普通よりも高い。 高すぎないけど、高い。いや、高いよ。 

2LDKなら大体5~6万で済むのが一般的ですが(4.5万位で済むこともある)、完全に「こっちに乗せてきやがった・・」というのが私の見解。

契約上では、クリーニング代はコチラが負担とあるので、ハウスクリーニング代を高くすれば契約上は支払わなくてはならないのです。 

高すぎるので詳細を要求すると、大家の会社に届いた請求書を見せられ「66平米×単価1300円=96,000円」という計算でした。(ベランダも含めるとそうなるらしい)

単価1000円が一般的なのですが、1300円になっているんですよね。 この1300円が横暴だという事が証明できればよかったのですがこればかりは汚れにもよりけりで専門の方でも何とも言えないという感じでした。

これは私の勝手な見解ですが、立ち合いに一緒に来ていたリフォームの業者は、大家の方の見方なんですよ。 

「そういうならハウスクリーニング代の方を高くしてその他を安くしときますよ」という事が出来てしまうわけです。 普通にお客から多く取って、キックバックだってあり得る。

まあ何が言いたいかというと、不動産屋や大家が敷金を好き勝手出来ないように作られた条例の抜け穴として「ハウスクリーニングは借主負担」という特約があるのがいまや一般的になっているのはヤバいしおかしいし、ここの値段に対して文句が言えないっていうのもおかしいって事。 1万~3万くらいの上乗せなんて余裕で出来ちゃう。

そして、大家とグルになりますよっていうハウスクリーニング屋をやれば儲かるって事。 見積もりを高く出して、紹介料という形でキックバックすれば大家からの需要もあるし詐欺にあたらない。

ハウスクリーニング代が特約にある契約は注意

ハッキリ言って、ハウスクリーニング代は借主負担という項目なんて、部屋を決めて最後の最後に出てくるので、ほとんどの人が受け入れる物なんです。 日取りも決めて、「じゃあやめます」とはなりづらい。

それは仕方がないとして、じゃあ大事なのは「どこの業者でどのくらいなのか?」「平米単価は?」等と、料金の目安をきちんと聞いておく事です。 そうしないと敷金で揉めた時に、ハウスクリーニング代の方で上乗せ・調整してくる可能性があるからです。 

軽い感じで「ハウスクリーニングって業者によって随分金額違うけど、普通に使ったらいくらくらいですかね~?」と世間話っぽく切り出して、内容を契約書にメモしておくのが一番自然です。 

「面倒くさいやつだ」と思われたくないという心理もあると思いますが、
業者によって全然金額が違う(家賃の1/3~5/6程度の差がある)、
頼む業者は不動産屋が決める

と分かっていれば質問して当然です。

私の場合は、「1回、悪徳業者にあたって1平米単価1300円で凄く高かった事があるんですよね~」と、不動産あるある的な?和やかなムードで話せました。

後は、もし立ち合いの段階で「これはどっちの過失か?」などで揉めそうになった場合、なるべくその場ではケンカ腰にならず、「ハウスクリーニング代はいくらくらいですか?」と先に確認しておいた方が良いです。 

揉めた時にこちらが「契約」「契約」「条例」等と言うと、「じゃあ契約に基づいてハウスクリーニング代は全額負担してくださいね」と大幅な額をつきつけられても今現状泣き寝入りするしかないからです。

結局、ハウスクリーニング代っていくらくらいが相場なの?

私の記録ばかりで、肝心な部分がまとまっていなかったのでおさらいします。

ネット上では、殆ど同じコピペが掲載されていてかなり曖昧でした。

まず、不動産屋さんに聞いたところ、平米単価は1000円が一般的だそうです。 ネットで1000円~1500円と書いてある所がありましたが、1000円と1500円じゃ全然違うので一般的にどうなのかがよくわかりませんよね。 

事業系だと結構高くなるとの事ですが、平米単価1500円は高い!!という意見はありました。 このクラスなら私もしかるべきところ=都庁に相談していたでしょう。

平米単価では無く、1DKならいくら・・というパターンも多いようです。 

私が知り合いに頼んだ時は、普通に3DKで45000円でした。 

都庁の住宅相談課に相談

ちなみに、納得がいかない場合、相手を懲らしめたい気持ちが強い時は、都庁の住宅相談課って所に相談すると相手はかなりビビるようです。

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/iken-sodan/otoiawase/madoguchi/jutaku.html

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/300soudan.htm

私も相談しようと思いましたが、予約しての対面だったので面倒でやめました。 

今回は事前に確認していなかったので失敗したと思い、今度から賃貸契約をする時は、ハウスクリーニング代の特約がある場合、その料金設定をきちんとその場で確認しておくようにしようと思うのでした。 皆さんもそうしましょう。